迫撃砲やドローンを迎撃する、高エネルギーレーザー砲の迎撃能力を実証

防衛技術を手掛ける米Raytheon Intelligence & Space(以下、RI&S)および米Kordは、2022年5月16日、高エネルギーレーザー兵器の迎撃能力を実証したと発表した。この発表は、ホワイトサンズ・ミサイル実験場での複合試験の結果を受けたもので、8輪装甲車「Striker」に搭載した50キロワットクラスの高エネルギーレーザー砲が、複数の60mm迫撃砲弾を撃破したという。

レーザー兵器システムの名称は「DE M-SHORAD(Directed Energy Maneuver-Short Range Air Defense)」。飛来する複数の迫撃砲弾を捕捉して追跡し、標的として認識したのちに撃破した。試験項目には、複数サイズのドローンを撃墜するパターンも含まれ、実戦シナリオを想定した複数の試験が成功したかたちだ。

両社の協力関係は、RI&Sが50キロワットクラスの高エネルギーレーザー兵器モジュール、レーダー捕捉システム、ビーム制御システム、標的センサーを提供。Kordは、8輪装甲車Strikerにこれらの機材を搭載するインテグレーターの役割を担った。

RI&S の電子戦システム部門の社長Annabel Flores氏は、「戦場の兵士が直面する脅威は複雑化している。実績をもつ当社のセンサー、ソフトウェア、レーザーは、兵士らを最新の技術レベルで保護する用意ができている」と述べている。

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