高速性と発熱による昇温抑制に対応した、高速複列アンギュラリングの受注を開始 THK

THKは2022年11月2日、同社史上最も高速性に優れた旋回軸受となる高速複列アンギュラリング「BWH形」を開発し、受注を開始した。転動体をローラーからボールに変更し、高速性ニーズと発熱による昇温抑制に対応している。

BWH形は、内外輪の間に保持器で複列にボールが配列された旋回軸受で、あらゆる方向の荷重を受け、クロスローラーリングと同等の高剛性と高い回転精度を有する。

さらに、転動体をローラーからボールに変更した新構造を採用。保持器で、複列に配置したボールを整列させる構造により、ボールが安定してスムーズに動く。転動体の置き換えにより、ローラーに比べ、転動面から生じる発熱による温度上昇を抑制しながら高速回転する。

また、内外輪が共に一体構造で適正な予圧が付与されているため、組み付け時に予圧調整をする必要がない。製品を内外輪の取り付け穴で直接組み付けられるため、押さえ部品が不要で、容易に組み付けられる。

今までカバーしきれなかった高速回転領域の市場ニーズに対応し、特に工作機械市場の中でも、マシニングセンタや複合加工機は、マシン性能の高機能化と生産性向上を図ることができる。

製品は、内径ø100、ø120、ø200をラインアップ。今後、大径サイズの形番も順次加えていく。

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