米General Dynamics、ハイブリッドのパワーパックを搭載した次期主力戦車を公開

大手兵器メーカーGeneral Dynamicsが、2022年10月10日から12日に開催されたアメリカ陸軍協会年次総会「AUSA2022」で、次期主力戦車のコンセプトモデル「AbramsX」の全容を公開した。

AbramsXは、ハイブリッド仕様のパワーパックを搭載。軽量化により機動性や輸送性を向上し、従来モデルのM1A2 Abramsに比べ、燃料消費量を50%削減した。ハイブリッド化のメリットは燃費だけにとどまらず、監視や機動時の静粛性にも貢献している。また、乗組員数を縮小するほか、AIによる致死性、生存性、機動性、MUM-T(有人機と無人機の連携力)を備え、戦場のネットワークにおける重要なノードになり得るとしている。

アメリカ陸軍は、世界の気候変動に対処するため、軍用車両の電動化や太陽光発電の導入などにより、温室効果ガスの排出量を2030年までに2005年比で50%削減、2050年までにネットゼロ達成を目指す。戦闘車両については2035年までにハイブリッド化、2050年までに全て電動化するとしており、同社は戦車や装甲車の電動化を推進している。

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General Dynamics Business Units to Participate in AUSA 2022
米陸軍、2050年までに全軍用車両をEV化――ネットゼロ達成を目指す

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