米空軍、大型航空機を自動操縦機に改装してロジスティクスの課題解消へ

自動化技術を開発する米Reliable Roboticsは2023年2月8日、多発エンジンをもつ大型航空機の無人運用について、アメリカ空軍と契約を締結し、調査研究を開始すると発表した。大型機の完全自動化と、部分的自動化による貨物輸送の実現可能性を評価する。

Reliable Roboticsは、商業航空機の運行を自動化するシステムを開発している。自動化の範囲は、空港内の移動(タキシング)から離着陸まで、フライトのすべてのフェーズに渡る。さらに、高精度のナビゲーションやフライト制御の能力を通じて、安全性を向上させる。

同社のシステムの特徴は、既存のあらゆる機種の航空機に「後付け」ができる柔軟性だ。既存の機材を自動操縦機に改装できるため、専用の新型機を開発する必要がない。

この技術への需要の背景には、アメリカ空軍が抱えるロジスティクス上の問題と、短距離から中距離の輸送手段を自動化する手段へのニーズがある。同社の技術は既存の機材を活用することでギャップを補完できる可能性があり、空軍は同社に期待を寄せている。

アメリカ空軍のSean R. McClune大佐は、「Reliable Roboticsのシステムで、ロジスティクスのスピードもスケールも向上できる」と強調した。

関連情報

U.S. Air Force Awards Large Aircraft Automation Study to Reliable Robotics | Business Wire

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