- 2023-3-9
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- AI, AI操縦, Calspan, F-16D Block 30, Lockheed Martin, Lockheed Martin Skunk Works, NF-16D, Variable In-flight Simulation Test Aircraft(可変安定性飛行模擬試験機), VISTA, VISTAシミュレーションシステム(VSS), エドワーズ空軍基地, シミュレーション自律制御システム(SACS), テストパイロットスクール(TPS), モデル追従アルゴリズム(MFA), 無人戦闘機, 自律飛行, 訓練用戦闘機
米Lockheed Martinは2023年2月13日、AIによる操縦で訓練用戦闘機を17時間以上にわたって自律飛行させたと発表した。この飛行は2022年12月、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地において一連のテストの一環として行われたものだという。
使用された機体は「VISTA」と呼ばれ、米Lockheed Martin Skunk Worksと米Calspanが共同で、エドワーズ空軍基地にあるテストパイロットスクール(TPS)向けに運用する実験用航空機。VISTAとは「Variable In-flight Simulation Test Aircraft(可変安定性飛行模擬試験機)」の略称で、「F-16D Block 30」をベースとしてBlock 40のアビオニクスでアップデートされており、以前は「NF-16D」と呼ばれていた。他の航空機の性能特性、空中姿勢などを模倣できるソフトウェアを搭載している。
米空軍による改修で、Calspanの「VISTAシミュレーションシステム(VSS)」のアップデートと、Lockheed Martinの「モデル追従アルゴリズム(MFA)」と「シミュレーション自律制御システム(SACS)」が搭載された。SACSとMFAを組み合わせることで、VISTAによる自律性とAIに重点をおいた飛行実験が可能になるという。
現在、VISTAは一連の定期点検を受けており、2023年中にエドワーズ空軍基地で飛行を再開する予定だ。
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