674基のタービン群で3.5GWを超える電力を発電する、アメリカ最大の風力発電プロジェクト

Picture credit:GE Vernova

米GE傘下でエネルギー事業を担当する米GE Vernovaは、2024年1月9日、米Pattern Energyの「SunZia」風力発電プロジェクト向けに、674基の風力タービン「3.6-154」を受注したと発表した。

SunZiaは、風力発電プロジェクトとしては、総事業規模3.5GWを超えるもので、西半球で最大となる見込みだ。SunZiaが完成すれば、GE VernovaがPattern Energyから受注した発電設備の出力は約4.3GWとなる予定で、アメリカの300万世帯にクリーンエネルギーを供給する規模となる。

3.6-154タービンは、154mのローターを装備して3.6MWの出力を持ち、GEの次世代の主力機種と位置付けられている。アメリカ市場を想定した同タービンは、物流や設置条件の面で、製品の寸法が最適化されている点も特徴だ。

なお、同機の開発のベースとなった「2.8-127」は、エネルギー関連のコンサルティング会社であるWood Mackenzieが発行した2022年版のOEM報告書のなかで、「過去2年間に2億時間以上の運転実績を持つ、世界No.1のタービン」と紹介されている。

3.6-154タービンは、ブレードの製造プロセスをAIが支援して「デジタルブレード証明書」を導入したことにより、タービンとブレードの設計を革新するとの期待がある。GEの歴史上、最もテストされ、検証されたタービンとして発売される予定だ。

関連情報

GE Vernova announces 2.4 GW order for Pattern Energy’s SunZia wind project | GE News

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