FDKは2023年3月13日、ニッケル亜鉛電池「ZR-4/3FAUP」を開発したと発表した。一部の顧客向けにサンプル出荷を開始している。
同製品は、ニッケル水素電池の負極材料（水素吸蔵合金）を亜鉛化合物に置き換えたものだ。鉛蓄電池に似た充電方式を用いることが可能で、鉛蓄電池からの置き換えが比較的容易となっている。
公称電圧が1.65V、公称容量が2.0Ah（代表値）。円筒形で、サイズが直径18×高さ67mm、重量が48gとなっている。電動モビリティや電源バックアップといった用途に適する。
組電池に同電池を用いる場合、公称電圧が12V、公称容量が40Ah（代表値）、サイズが197×165×170mm、重量が約8kgのものを構築できる。鉛蓄電池から同組電池に置き換えることで、軽量化が期待できる。
同社は今後、製品特性の更なる向上を図る。また、サンプル出荷先の拡大も予定している。
