AIが運営するラジオ局「RadioGPT」が登場――原稿作成からメディア投稿まで対応

メディア企業の米Futuriは2023年2月23日、世界初となるAI駆動型の地域密着型ラジオコンテンツ「RadioGPT」の配信を開始したと、Webサイトで発表した。同サイトでは現在、RadioGPTのサンプル放送を公開している。

Facebook、Twitter、Instagramに投稿される、25万件以上のニュースなどを番組制作の情報源とする。また、同社のニュースアプリ「TopicPulse」を使用して、地域でトレンドになっているトピックを特定する。

その後、自然言語モデルのGPT-3を使ってオンエア用の原稿を作成し、AIボイスが原稿に説得力のある音声をのせる。AIボイスには様々な選択肢が用意され、実在するパーソナリティの音声で、AIを訓練することもできる。

加えて、放送中のコンテンツと連動し、ソーシャルメディアやブログにリアルタイムで記事を投稿する。さらに、動画生成機能の「TopicPulse Instant Video」をアドオンすると、話題のトピックに関連した、ソーシャルメディア用のショートビデオをAI駆動で作成する。

FuturiのCEOであるDaniel Anstandig氏はRadioGPTについて、「放送分野に早期に参入するAI分野のイノベーターと考えている。GPT-3技術のパワーとTopicPulseなどの技術をラジオに導入することは当然の戦略だ」と述べた。

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