航続距離1000kmのeVTOL「Vertiia」が初の飛行試験に成功

オーストラリアのAMSL Aeroは2023年2月21日、同社の電動垂直離着陸機(eVTOL)である「Vertiia」が初の試験飛行に成功したと発表した。

Vertiiaの巡航速度は時速300kmで、航続距離はバッテリーのみを使用した場合1回の充電で250kmだ。さらにVertiiaは水素燃料も使用できるよう設計されており、使用した場合の航続距離は1000 kmに及ぶ。同社は、従来のeVTOLに比べて航続距離を3倍以上にできるため、Vertiiaが世界で最も効率的なeVTOLだとうたっている。ボックスカイトにヒントを得たユニークなボックス型の翼を採用しており、パイロット含め5人を乗せることが可能だ。

今回の試験飛行では、民間航空安全局の規制に従い、地面とeVTOLをつないだ状態でホバリングのリモートコントロールに成功した。同社は、「2026年に航空医療をはじめ、貨物輸送、緊急サービスなど向けにVertiiaの納入を予定しており、今回の飛行試験の成功は納入に向けた大きな一歩だ」としている。

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AMSL Aero’s all-electric aircraft maiden flight

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