米空軍、F-16戦闘機を高機動ドローンへと改装する「Project Venom」を発表

Senior Airman Zachary Rufus/U.S. Air Force

アメリカ空軍は、「F-16 Fighting Falcon」に自律飛行ソフトウェアを搭載する試験的なプログラムを開始すると発表した。計画の名称は「Project Venom(Viper Experimentation and Next-gen Operations Model)」で、2024年度に5000万ドル(約69億円)の予算を計上する。

自律飛行型F-16の役割は、有人機と協調飛行する無人戦闘機「CCA(collaborative combat aircraft)」だ。CCAは、次世代戦闘機(Next-Generation Air Dominance)のファミリーやF-35Aといった有人機と行動を共にする。有人機1機に対し、2機のCCAを配備する。

CCAはミサイル等の兵装を搭載する上に、電子戦にも対応する。また、他の航空機の前方を飛行して、アクティブ電子走査アレイレーダー、電子警告システム等のセンシング機能によって、情報収集、監視、偵察の役割も担う。

今回発表した計画では6機のF-16を改造予定だが、空軍は、将来的には少なくとも1000機のCCAを配備する意向がある。空軍は同プログラムについて、2025~2028年度にかけて年間1700万ドル(約23億円)から1900万ドル(約26億円)を計上し、今後5年間で約1億2千万ドル(約165億円)を投入する計画だ。

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