- 2021-3-11
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- BorgWarner, HVH320, HVHモーター, ステーター巻線(ヘアピン巻線), ハウジング入りモーター, ローター/ステーターアッセンブリ, 高電圧ヘアピンモーター
自動車部品メーカーBorgWarnerは、欧州の大手OEMを含む商用車メーカーが手掛ける電動車用途向けに、定格電圧800Vの高電圧ヘアピンモーター「HVH320」を発表した。
HVH320は、BorgWarnerのHVHモーターシリーズの最新モデルで、小型乗用車から大型商用車まで対応できる。定格電圧を800Vに上げることにより、出力密度が向上し、また充電時間も短くなるという。
HVH320には4つのバリエーションがあり、その多面的プラットフォームは、メーカーの目指す共通電動ドライブトレインの開発を支援し、約97%の最大効率と400kW(544PS)を越える出力を提供するとしている。
HVH320は、最大トルク1270Nmに達しながらもクリーンで静粛な動作が可能だという。また、車両のシフトシーケンスをサポートし、ブレーキングや下り坂を走行する時にはバッテリーの回生充電も可能だ。
HVHモーターシリーズは、特許技術のステーター巻線(ヘアピン巻線)を特徴としている。また、ハウジング入りモーターとしてだけでなく、ローター/ステーターアッセンブリとしても提供でき、車体構造の様々な位置に搭載可能だ。
高電圧ヘアピンモーターHVH320の生産開始は、2024年が予定されている。なお同社は800V対応のインバーターも提供している。
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