伊Robotor、AI制御のロボットアームで彫刻を制作――伝統と最先端技術の融合

イタリアのスタートアップRobotorは、AI制御のロボットアームで彫刻を制作するロボットを開発した。古来良質な大理石の産地として有名なイタリア・トスカーナ州カッラーラ発のスタートアップだ。

長年大理石加工を手掛けてきた企業が、そのノウハウと最新のロボット工学を融合させて開発したという彫刻ロボット「ONE」シリーズは、さまざまなサイズと容量のエレクトロスピンドルを使用したメカニカルアームで構成され、自動ツール交換機能を搭載。アームは電気、油圧部品を含む多機能なモジュール式ベースに取り付けられている。造形台は固定式あるいはロボットの動きを補完する7軸回転テーブルが選択できる。扱う大理石と彫刻のサイズにより、M/L/XLの3モデルを揃え、ONE-XLは最大50トンの大理石加工に対応できる。

システムの中核をなすのは、「OR-OS」と呼ばれる同社独自のオペレーティングシステムだ。3Dモデルを取得し、最適化されたワークフローとツールパスを人の手を介さずに自動生成。選択されたワークパスに基づいて、彫刻から研磨、洗浄までの制作工程の各段階で使用する製品とツールを、ロボットに選択するよう指示する。

ロボットは加工する石や素材を分析して形状と特性を検討し、どこをどのように彫刻できるか特定してから制作に移る。最終的な作品の寸法を正確に把握し、無駄なく大理石ブロックを採掘できるため、持続可能性にもつながるとしている。

関連情報

Robotor a new generation sculpture

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