大型品の造形ができるプラスチック金型用ステンレス系粉末を発売 大同特殊鋼

大同特殊鋼は2023年7月20日、プラスチック射出成形金型に適した3Dプリンタ用ステンレス系粉末「LTX420」の販売を、2023年8月から開始すると発表した。3Dプリンタ用金属粉末DAP-AMシリーズの第三弾で、大型品の造形ができる。

LTX420は、SLM方式の3Dプリンタでの造形に適した合金組成になるように、耐食性や耐摩耗性が要求されるプラスチック金型に用いられるSUS420J2系金型用鋼材を調整している。合金成分の調整により、一般的なSLM方式の3Dプリンタで予熱できる120℃でも、造形時に発生するひずみを大幅に低減している。

造形過程で特殊処理をしなくても、連続的な造形において割れの発生を抑えるとともに、150mm角を超える大型品の造形ができる。SUS420J2を改良した成分を有しており、クロムを13%含有するが、特定化学物質障害予防規則などで健康障害防止措置が義務付けられているコバルトは含有していない。

造形品は SUS420J2系金型材料と同等の性能と製造性を有する。3D造形による金型冷却のメリットをそのまま活用できるが、積層造形特有の造形欠陥が存在するため、高鏡面用途には適用できない。

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大型品の3D造形を可能とするプラスチック金型用ステンレス系粉末を発売〜特殊な処理なしで連続的に大型品の造形が可能〜 | プレスリリース | 企業情報 | 大同特殊鋼

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