NASAのヒューマノイドロボット、遠隔操作機能向上のためオーストラリアの海洋施設へ

Credits: NASA/JSC

アメリカ航空宇宙局(NASA)は2023年7月7日、ヒューマノイドロボット「Valkyrie」の遠隔操作機能向上に向け、オーストラリアのWoodside Energyにロボットを送ったと発表した。無人の海洋エネルギー施設のリモート管理に従事し、複雑な遠隔操作機能の開発を目指す。

Valkyrieは、2013年にヒューストンのジョンソン宇宙センターで開発されたロボットだ。人には危険な、荒廃した土地など厳しい環境での動作を想定して設計された。こうしたロボットを遠隔操作できれば、人間は危険な作業を避け、単調な反復作業を減らせる。また、地球上のオペレーターが月面や火星にいるロボットの操作をすることも可能になる。

Woodside Energyは、Valkyrieの遠隔操作機能を進化させることで、従業員や作業環境の安全性を高めることができる。ここで得られたデータはNASAにフィードバックされ、今後リリースするハードウェアに適用されるほか、将来的にはNASAの有人月面着陸ミッション「アルテミス計画」などにも応用していくという。

関連情報

NASA Humanoid Robot to Be Tested in Australia | NASA

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