- 2023-9-15
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- Northrop Grumman, Phantom, Robert Fleming, アメリカ政府, ドローン, 防衛, 高エネルギーレーザーソリューション, 高エネルギーレーザー装置
防衛産業大手の米Northrop Grummanは2023年8月24日、小型冷蔵庫ほどの筐体に実装した高エネルギーレーザー装置「Phantom」を、アメリカ政府に納入したと発表した。小型化によって、迅速に配備できる体制が整うため、戦術的に活用できる。
Phantomの体積は12立法フィート(約0.34m3)と小型ながら、出力は10kWクラスを達成している。重量は約91kg以下を達成したことで、運搬や設置作業に2人の人員で対応できる点が特徴だ。
同社は、防衛向けの高エネルギーレーザーソリューションを開発してきた。同社が想定するPhantomの需要は、レーザー装置のコンポーネントとして購入した防衛装備品メーカーなどが自社のサブシステムと統合し、軍に納入するかたちを想定している。
同社の副社長兼ゼネラルマネージャーのRobert Fleming氏はコメントのなかで、コンパクトで軽量かつ効率的なレーザー装置を前線の兵士に届けられるよう、最善を尽くしているとの趣旨を強調した。
Phantomのようなレーザーシステムは、ドローンによる攻撃をはじめとする、多様な脅威への対処に有効だ。陸/海/空それぞれの領域において、活用が促進すると見込まれている。
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