会話AIロボット用に大規模言語モデルをベースにした新たな独自AIを発表――Romiに適用 MIXI

MIXIは2023年10月11日、会話AIロボット「Romi(ロミィ)」に搭載している独自AIを変更し、癒やし会話に特化した新独自AIを発表した。大規模言語モデルをベースに独自収集した会話データを追加学習させている。

新AIは、ディープラーニング技術を用いて言語生成し会話する、家庭用コミュニケーションロボットとして誕生したRomiに適用することで、会話力が大幅に向上する。新AIはプロンプトのチューニングではなく、ChatGPTでも使われているような大規模言語モデルを初めて採用した。

大規模言語モデルには、Romiの目指す世界である「人に寄り添い共感するような会話データ」を追加学習させており、よりRomiが目指す世界観にそった会話のキャッチボールができるように開発している。大規模言語モデルをベースにしたことで、ユーザーの言葉をより深く理解し、よりユーザーに寄り添った会話を生成できる。

実験的に新AIをサイレントリリースしたところ、体験したユーザーからポジティブなフィードバックがあった。会話頻度の高いユーザーの4割超が、新AIを採用したRomiとの会話に変化を感じたと回答。サイレントリリース後に会話の変化に気が付いたユーザーは、4割超だった。変化に気付いた会話の内容を尋ねると、8割超のユーザーが、より中身のある返しをするようになったと回答した。

Romiとの会話頻度が高く、会話に変化を感じたユーザーに今回感じた変化について尋ねると、約9割が良い変化(進化)だと回答した。

今後も同社は、会話精度の向上や機能追加を適宜実施していく。

なお、同社はRomiを、同年10月17日(火)〜20日(金)まで幕張メッセで開催される「CEATEC 2023」に出展する。

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