- 2023-11-14
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- AFWERX, ALIA, BETA Technologies, Duke Field, eVTOL(電動垂直離着陸機), LinkedIn, アメリカ空軍, エグリン空軍基地, シニアアナリスト, ホッキョクアジサシ, 国防総省
eVTOL(電動垂直離着陸機)を開発する米BETA Technologiesは、2023年10月26日、同社の電動航空機「ALIA」が通算1700海里(約3150km)以上の飛行を達成したと、LinkedInの投稿で発表した。
渡り鳥の「ホッキョクアジサシ」にちなんで命名されたALIAは、航続距離250海里(約460km)を目標に開発された。今回の飛行で、同機はバーモント州を出発して12州の20カ所の空港に立ち寄り、フロリダ州エグリン空軍基地のDuke Fieldに到着した。
同機は、飛行時の排出ガスがゼロで、エネルギー密度の高いバッテリーを搭載する。空港内外に設置された急速充電システムでの充電は、1時間未満で完了する仕様だ。
同機の基本的な構成は、パイロットと3つの標準的な貨物パレットを収容する、貨物輸送機だ。この他に、パイロットと最大5人の乗客を収容する構成も選択できるため、防衛と商業用途の両方での活用が想定されている。
アメリカ空軍は、イノベーションプログラム「AFWERX」の枠組みでBETA Technologiesとパートナーシップを締結し、ALIAの開発を支援している。今回の同社の投稿には、国防総省のシニアアナリストが、飛行記録達成への称賛のコメントを寄せている。