バッテリー駆動による貨物機関車「FLXdrive」が登場――燃料費と排出ガスを削減

鉄道車両等を製造する米Wabtecは、鉄鉱石採掘会社である豪Roy Hillと共同で開発した、100%バッテリーで駆動する大型貨物機関車「FLXdrive」を発表した。お披露目式は2023年10月31日、ペンシルベニア州にあるWabtecの設計開発センターで挙行された。

FLXdriveのエネルギー容量は7MWhで、燃料費と排出ガスの大幅削減が期待されている。同機関車の特徴は、回生ブレーキを持つ点だ。鉱山から港湾施設までの344kmの下り坂ではバッテリーに充電し、帰路はそのエネルギーでモーターを駆動して鉱山まで戻る。

現在、Roy Hillは、4両のディーゼル電気機関車を使用し、3万3000トン以上の鉄鉱石を積んだ全長2700mの列車を牽引している。FLXdriveの導入により、同社はディーゼル電気機関車とハイブリッド機関車を編成し、回生ブレーキで充電する計画だ。

また、FLXdriveは、エネルギー管理ソフトウェアを導入し、列車全体のエネルギーの流れと配分を管理している。気温が55℃に達することもあるオーストラリア・ピルバラの気候に耐えるよう、独自の液体冷却をもったバッテリー熱管理システムを搭載する。

Roy Hillのアイコンであるピンクのカラーリングは、FLXdriveの塗装にも施されている。これは、乳がんの研究や乳がんと闘う人々を支援する、同社の姿勢を象徴したものだ。

今後の計画は、バッテリーの装着と軌道試験を完了後、2024年に1万7000kmの行程を経て、世界有数の鉱山地帯である、西オーストラリア州ピルバラ地域の新拠点に納入される予定だ。

関連情報

Wabtec and Roy Hill Unveil the First FLXdrive Battery Locomotive | Wabtec Corporation

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