空飛ぶクルマ「Switchblade」が初飛行に成功――予定価格は17万ドルから

飛行する自動車を開発中の米Samson Skyは2023年11月9日、同社の空飛ぶハイブリッドスポーツカー「Switchblade」の初飛行に成功したと発表した。今回の飛行を、同社は、個人用航空分野での歴史的な成果だと説明している。

Switchbladeは、テストパイロットの操縦によって、500フィート（約152m）まで上昇し、ワシントン州の空港と周辺の田園地帯を約6分間飛行した後、スムーズに着陸した。この一連の飛行実績は、同機の飛行能力を示す重要なマイルストーンとなった。

Switchbladeは、公道では3輪の自動車として走行し、翼と尾翼を展開することで、3分以内に飛行モードに変形する。飛行高度は1万3千フィート（約3960m）、飛行速度は、最大で時速200マイル（約320km）だ。

同機は、全輪にディスクブレーキを装備し、直感的な操作ができるダッシュボードを持ち、キャビンは空調制御される。飛行モードでは、飛行計器類により飛行性能と安全性を共に向上させる技術である、「SkyBrid Technology」を利用する。

Switchbladeの操縦に必要な資格は、地上での移動時には、自動車またはオートバイの免許、飛行時にはプライベートパイロットの免許だ。価格帯は17万ドル（約2500万円）からを予定している。