巨大飛行船が公開、ゼロカーボン輸送を目指す――人道支援での利用を想定

Credit: LTA Research

飛行船新興企業の米LTA Research(以下、LTA)が2023年11月8日、シリコンバレーで飛行船「Pathfinder 1」を公開した。世界最大の飛行船になるという。

Pathfinder 1はヘリウムを使用し、13個のヘリウムバッグによって揚力と浮力を調整している。これらのバッグはリップストップナイロンをベースにした生地にウレタンコーティングが施されており、充填量は飛行船の高度によって変化する。また、LiDARセンサーが、ガス袋内のヘリウムの体積を連続的かつ正確に計算する。この技術は、パイロットが飛行船のバランスを取り、性能を追跡し、最終的に飛行船をより安全に運航するのに役立つものだ。

Pathfinder 1の飛行は、同社が開発したフライ・バイ・ワイヤ・システムによって制御されている。パイロットによるジョイスティックの命令とセンサーからのフィードバックデータを組み合わせ、12個の電気モーターと4個のフィンの舵が作動することで飛行する。

飛行船の荷重を支える構造となっている13本の円形のメインフレームは、それぞれ3000個の溶接されたチタン製ハブと、1万本の多層カーボンファイバー強化ポリマー製チューブからなる。飛行船先端部のノーズコーンは、チタン製ドック、アルミニウム製アダプター、ケブラー製シールド、炭素繊維強化ポリマー製取り付け機構で構成されている。これは飛行船を安全に係留するために不可欠なだけでなく、最大時速80マイル(時速約129km)の風にも耐えられるものだ。

LTAは、飛行船によってゼロカーボン輸送への新たな道を切り開くことを目指しており、Pathfinder 1は水や救援用の機械などを運ぶといった、人道的任務に利用することが想定されている。

関連情報

Lighter than Air (LTA) Research – The Future of Airships
LinkedInのLTA Research: The world’s largest aircraft breaks cover in Silicon Valley | TechCrunch |

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