Raytheonの防空レーダー「LTAMDS」、ミサイル迎撃テストに成功

航空宇宙/防衛企業の米Raytheonは、2023年11月20日、ミサイル防衛レーダー「LTAMDS(Lower Tier Air and Missile Defense Sensor)」の迎撃テストの完了を発表した。今回の発表は、進行中のレーダー開発テストの一部で、2023年内には実運用レベルに到達予定だ。

このレーダーは、Raytheon製の窒化ガリウム(GaN)によって強化された、360度アクティブ電子走査アレイシステムだ。標的は、有人/無人航空機に加えて、巡航ミサイル、弾道ミサイル、さらに極超音速兵器を含めた、様々な脅威に対応する。

テストの標的には、巡航ミサイルを模擬した飛翔体を使用し、代表機種の軌道を再現するよう飛行させた。LTAMDSは、ターゲットを捕捉し、追跡データを統合戦闘指揮システム(IBCS)に転送して発射指令を出し、PAC-3ミサイルを誘導することで、迎撃に成功した。

アメリカ陸軍との2019年10月時点の契約に基づく全6種のレーダーは、すべての生産が完了している。このため、政府もしくはRaytheonが持つさまざまな試験場で、同時並行でテストが進行している。

同社はこのテストフェーズを、2023年を通して実施する予定だ。さらに、2024年には、より厳格なテストを予定しており、耐環境性能とモビリティ性能の確認、システム群を連携させる「system of system」テストを計画している。

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News | Live-fire test success for RTX’s Raytheon Lower Tier Air and Missile Defense Sensor | RTX

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