米Anduril、ツインジェットエンジンのVTOL攻撃ドローン「Roadrunner」を公開

防衛技術企業の米Anduril Industriesは、2023年12月1日、ツインジェットエンジンの推進力を持つVTOL(垂直離着陸機)として、「Roadrunner」と「Roadrunner-M(Munition)」の2機種を発表した。

同社におけるRoadrunnerの位置づけは、低コストで優れた性能を有し、モジュール式ペイロードを持つ、ツインジェットの自律飛行型VTOLだ。あらゆる場所に対応し、離陸から帰還までの迅速かつ柔軟な運用能力、亜音速飛行と高い機敏性、安定性を兼ね備えている。

一方、Roadrunner-Mは、地上防空用のRoadrunnerに対する派生型で、コスト比で最大100倍にもなる敵機等の脅威を迅速に特定し、迎撃、破壊する。非戦闘時は基地に帰還して、指定された場所に着陸し、すぐに燃料を補給して再利用できる。

競合製品と比較したRoadrunner-Mの性能は、発射と離陸の所要時間が短く、弾頭ペイロードの容量が3倍、一方向有効射程が10倍、さらにG(加速度)が掛かる状況における機動性が3倍となる。また、1人のオペレータで、複数機の機体の飛行を同時に管理できる。

Roadrunner-Mの制御は、AndurilのAIを活用した指揮制御用ソフトウェア「Lattice」を使用する。これにより、既存の防空レーダー、各種センサー、アーキテクチャと完全に統合し、迅速に展開できる点も特徴だ。

同社はすでに、Roadrunnerの配備ができる状態にあり、世界中の軍隊のために、本技術を継続的に改良していくことを表明している。

関連情報

Anduril – Anduril unveils Roadrunner & Roadrunner-M
Anduril – The future of air defense must be smarter, more affordable, and reusable

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