EVが走行中にワイヤレス充電できる公道――米ミシガン州デトロイトでアメリカ初の敷設工事完了

米ミシガン州運輸局(MDOT)は、2023年11月29日、アメリカ国内で初となる、電気自動車(EV)が走りながらワイヤレス充電できる公道の敷設工事を完了したと発表した。

このワイヤレス充電道路は、同州デトロイトのコークタウン地区で、かつてのミシガン・セントラル駅を中心に再開発が進むイノベーション地区「Michigan Central」の14番通り(14th Street)にある。

MDOTに技術協力したのはイスラエルのElectreonで、同社は2020年にイスラエルのテルアビブ市およびバス会社と提携して、無線電気道路システム(wireless Electric Road System:wERS)のパイロットプロジェクトを実施し、ワイヤレスでバス車両に電力を供給する道路を700m設置している。

同社の無線充電システムは、路上あるいは路面下に設置した管理ユニットが電力網から送電し、レシーバーを搭載した車両が道路の充電区間に近づくと、路面下の銅コイルから車両のレシーバーに磁場を通してワイヤレス送電し、送られた電気は車載バッテリーにエネルギーとして伝達される。そして、クラウドシステムが全体の電力供給を管理するという仕組みだ。

MDOTのチーフ・モビリティ・オフィサーであるJustine Johnson氏は「ミシガン州は常にモビリティー改革の最前線におり、その先進性は、Electreonの誘導充電における最新の進歩である、このEV充電技術をアメリカで初めて設置できたことが示している」と指摘した。

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