米Overair、低騒音の電動垂直離着陸機「Butterfly」の組み立てを完了――2024年内に飛行試験へ

米Overairが2023年12月19日、低騒音の電動垂直離着陸機「Butterfly」のフルスケールでのプロトタイプの組み立て完了を発表した。

Butterflyは、「Optimum Speed Tilt Rotor(OSTR)」と「Individual Blade Control(IBC)」の技術を採用した大型の電動垂直離着陸機(eVTOL)だ。OSTRは、プロペラの回転速度を戦略的に調整し、垂直飛行や方向転換、前進などの各飛行段階での効率を高め、ホバリング時の電力消費を60%削減できる。IBCは、振動とプロペラの負荷を低減し、安全性と乗り心地の改善、保全費の削減に貢献する。さらに、Butterflyのローターは、一般的なeVTOLの2倍を超える大きさで、従来のティルトローターより可動部を少なくし、単一障害点を持たないという。

同社は、組み立て完了を受け、すでに車両試験に入っており、2024年内に飛行試験に入る予定だ。飛行試験では推進システムと飛行制御機構、安全機能、運用効率に焦点を当て、55デシベル以下の騒音レベルを目標としている。

関連情報

Overair Completes Assembly of First Full-Scale Butterfly Prototype; Begins Testing of the Integrated Vehicle

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