カーボンファイバー製で燃料消費を抑える船体をもつスピードボート「Mayla GT」が登場

ボート製造のスタートアップである独Maylaは、カーボンファイバー製のボート「Mayla GT」を、2024年1月20日に開幕したボートの展示会「boot Düsseldorf 2024」で発表した。同社の創業者は、ボート愛好家のChristopher Gelsdorf氏とOlivier Arnault氏だ。

Mayla GTのバリエーションは、6機種が用意される。重量は3.8~6.2トン、性能面では、最大出力が1300~3100馬力、最高速度は50~100ノット(時速約93~185km)以上だ。パワートレインは、ガソリン、ディーゼル、電動ハイブリッドといった選択肢がある。

Mayla GTの技術的な特徴は、スウェーデンのPetestepの特許による、ディフレクターと呼ばれる船底の形状だ。この形状によって水流を下方および船尾に導くことで、エネルギー使用量を最大で35%削減し、安定性の向上と騒音の低減も期待できる。

Mayla GTのデザインは水力学と空気力学の両面で最適化されており、客室やデッキは、最大8人がパーティーを楽しむうえで十分な面積が確保されている。

今後の計画は、2024年4月に、Mayla GTの海上での試乗イベントを開催する。開催地はヨーロッパだが詳細は未発表で、関係者限定で実施される模様だ。なお、Mayla GTの購入希望者は、公式Webサイトから申し込むことで試乗に参加するチャンスがある。

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