F-35のシステム高度化を支える冷却装置「EPACS」、80kWの出力を達成

防衛システムを開発する米RTXは、2024年1月30日、傘下の米Collins Aerospaceが開発中の冷却システム、「Enhanced Power and Cooling System:EPACS」のテストにおいて、80kWの冷却能力を達成したと発表した。

将来の脅威に対抗する戦闘機にとって、プラットフォームの最新化、とりわけ冷却能力の強化は重要な課題だ。EPACSは、F-35戦闘機に搭載される装置であり、現用の「電力および熱管理システム(Power and Thermal Management System:PTMS)」を置き換えるかたちで、装備の近代化に寄与する。

EPACSは、効率的な熱力学サイクルにより冷却能力が強化され、F-35の延命策としての期待が大きい。現用のPTMSの役割は「航空機サブシステム」の冷却だが、将来、F-35に新たなミッションシステムが追加される場合、その冷却能力が不足すると見積もられている。

現用のPTMSの運用においては、設計パラメータを超えた条件でエンジンを動作させる必要があり、これがエンジンの摩耗を促進し、F-35の寿命を短くする。EPACSは、現在の2倍を超える80kWの冷却能力で、将来F-35に搭載される装備を十分サポートできる。

本計画について、Joe Courtney米国下院議員は、PTMSの更新を至急実施する必要性を強調した。EPACSの冷却能力を獲得することで、F-35の戦闘能力強化と大幅なコスト削減を速やかに進める必要があると述べた。

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News | RTX EPACS F-35 power and thermal management system demonstrates 80 kW cooling capacity | RTX

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