音速を超える空の旅、実現に向け「XB-1」の試験飛行を米連邦航空局が許可

米Boom Supersonicは2024年4月16日、超音速旅客機「Overture」の開発に向けた技術実証機「XB-1」に関し、米連邦航空局(FAA)からマッハ1を超える初めての特別飛行許可(SFA)を得たと発表した。XB-1の超音速試験飛行は2024年後半にかけて、カリフォルニア州モハーヴェ砂漠上空の飛行回廊で実施する。

XB-1は2024年3月22日に同州のモハーヴェ空港で試験飛行を開始した。今回許可されたSFAは環境アセスメントと厳しい審査を通過し、飛行の安全性を観測、記録するために、XB-1を追跡する随伴機にも適用される。

開発チームは今後、XB-1の飛行範囲を拡大し、音速を超える飛行性を確認する。超音速飛行の実施までにはクリアすべきポイントが複数あり、飛行中のシステムや機体の振動(フラッター)の安全性を確認するために10〜20回のテスト飛行が計画されている。

BoomのCEOであるBlake Scholl氏は「音速を超える旅が可能になる未来を、XB-1が示してくれたことに感謝している」とコメントした。

関連情報

Boom – FlyBy – XB-1 to Mach 1

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