- 2024-6-12
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- Hit-to-Kill(直撃破壊型), Lockheed Martin, MK-70(Payload Delivery System), PAC-3 MSE(Patriot Advanced Capability-3 Missile Segment Enhancement), Tom Copeman, アメリカ軍, コンテナ型発射台, 仮想化イージス武器システム, 巡航ミサイル, 戦術弾道ミサイル, 極超音速ミサイル, 発射実験, 統合防空ミサイル防衛(IAMD: Integrated Air and Missile Defense), 航空機, 迎撃ミサイルシステム
防衛装備を開発する米Lockheed Martinは2024年5月20日、迎撃ミサイルシステム「PAC-3 MSE(Patriot Advanced Capability-3 Missile Segment Enhancement)」の発射実験において、巡航ミサイルの迎撃に成功したと発表した。
実験では、コンテナ型発射台のMK-70からPAC-3 MSEを発射し、仮想化イージス武器システムと連携して、飛来する巡航ミサイルを迎撃した。この構成で実機の標的を使用した迎撃実験の成功は、PAC-3 MSEとしては初めての実績だ。
Lockheed Martinは、航空機、艦艇、ミサイルの同時多発的な脅威から防衛すべく、アメリカ軍に対して、「統合防空ミサイル防衛(IAMD: Integrated Air and Missile Defense)」の能力の供給を目指している。
同社はPAC-3の能力を「Hit-to-Kill(直撃破壊型)」と説明し、戦術弾道ミサイル、巡航ミサイル、極超音速ミサイル、航空機など、高度な脅威に対する防衛力を発揮するとしている。
同社の戦略・海軍プログラム担当副社長、Tom Copeman氏は今回の実験成功について、進化し続ける脅威に対抗すべく、ミッションに特化した統合技術を開発する同社の取り組みを示すものだとの趣旨を述べた。
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