Airbus、2MW級の超伝導電気推進システムを統合した水素燃料航空機の実証機を発表

航空機メーカー仏Airbusの子会社Airbus UpNextが2024年5月23日、水素燃料航空機の電気推進システムに使用する超伝導技術の確立に向け、新たな実証機「Cryoprop」の立ち上げを発表した。

Airbusはここ数年間、低温下で電気抵抗がゼロになる、超伝導を利用した高出力電気推進システムの開発に取り組んでおり、2023年には500kWの極低温推進システムの電源投入に至った。今回発表した実証機は、ヘリウム再循環ループを介して液体水素で冷却する、2MW級の超伝導電気推進システムを統合する。安全性と工業化、保守、運用に関連する全ての観点から評価される。

Airbus UpNextのCEOであるMichael Augello氏は、「これまでの当社の実証機は、超伝導技術が将来的に水素燃料航空機の高出力電動化に向けた重要な鍵となることを示しました。新しい実証機は、推進システムの性能向上につながり、ひいては重量と燃料の大幅な削減に結び付くと確信しています」と説明した。

関連情報

Airbus takes superconductivity research for hydrogen-powered aircraft a step further | Airbus

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る