米SwRI、最大トルク2025Nmの大型水素自動車を開発

CREDIT: SOUTHWEST RESEARCH INSTITUTE

米Southwest Research Institute(SwRI)が2024年5月21日、同研究所が主導するH2-ICE(水素内燃機関)コンソーシアムで開発した、水素燃料の大型デモ車両を発表した。

2022年11月に発足した同コンソーシアムには、エンジン/トラックメーカーや燃料サプライヤーなどが参加している。輸送業界向けの大型車両に適したパワーや、水素燃料化による二酸化炭素(CO2)と窒素酸化物(NOx)の排出量削減に主眼が置かれた。

デモ車両は、同コンソーシアムのメンバーである米Cummins提供の天然ガスエンジン「X15N」を他のメンバー企業の部品を使用してポート噴射水素で稼働できるよう改造された。370馬力のエンジンは、大型トラックに理想的な2025Nmのトルクと最大効率43%を達成した。CO2排出量は、馬力時当たりわずか約1.5gだ。

NOx排出量は、水素排気環境に適合した後処理システムの開発により、馬力時当たり8mgまで削減された。2027年の米環境保護庁の制限値や、カリフォルニア州大気資源局の超低NOx指定水準を大きく下回っている。

関連情報

SwRI’s H2-ICE consortium demonstrates ultra-low emissions from hydrogen-fueled heavy-duty engine | Southwest Research Institute

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