採用担当が評価する履歴書のポイントとは――履歴書作成サービスのResume Geniusが採用動向レポートを発表

履歴書作成サービスを展開する米Resume Geniusは2024年6月13日、履歴書や面接における採用担当者の判断基準などを調査した、採用動向レポートを発表した。調査は2024年1月29日より、全米各地の採用担当者625人を対象に行われた。

まず、履歴書については採用担当者が費やす時間や好まれるページ数について調査した。履歴書を読むのに掛ける時間は3分以上が21%、1~3分が57%、1分以下が22%となった。履歴書に費やす時間は担当者の世代によっても偏りが見られ、3分以上費やすとしたのはベビーブーマー世代が37%と最も高く、次いでX世代(24%)ミレニアル世代(19%)、Z世代(16%)と世代を追うごとに低くなっている。また、テック系の業界では全体よりも履歴書に費やす時間が長い傾向で、3分以上掛けるとした担当者が28%だった。履歴書の長さは企業規模の大小に関わらず2ページが最も好まれた。

採用の可能性を低くする懸念事項としては、明らかにAIで生成されたコンテンツ(53%)、頻繁な転職(50%)がツートップとなり、回答者のうち2割はこれらが採用を妨げる重大問題と見なしている。反対に雇用の空白期間については寛容に受け止められており、重大な問題と回答したのはわずか9%。不適切なフォント選択(11%)をも下回る結果となった。採用担当者が優先するスキルは分析的思考力と顧客サービススキルがともに35%で最も高く、AIツールの習熟を優先すると答えたのはわずか12%だった。また、65%の回答者が職歴や学歴よりも職務に関連するスキルや経験を優先していると答えた。

面接においては、嘘をつく(63%)、失礼な言葉遣いや態度(54%)がネガティブな要素のトップツーに挙げられ、次いで過去の雇用主や同僚への批判(31%)がランクイン。ポジティブな要素には積極的な姿勢と熱意(43%)、明確かつ完全な回答(38%)、仕事や役職に関する背景知識(36%)などが挙げられた。

こうして応募者に対しては誠実さが求められる一方で、今回の調査では70%の採用担当者が応募者に嘘をついた経験があることがわかった。理由は当面の採用ニーズを満たすためが76%と最も高く、次いで企業の機密情報を保護するため(75%)、否定的なフィードバックを避けるため(73%)となっている。

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