- 2024-9-6
- 化学・素材系, 技術ニュース, 海外ニュース
- 3Dプリント, Osman E. Ozbulut, コンクリート, サステナブル, セルロースナノファイバー(CNF), バージニア大学工学・応用科学部, 木材パルプ, 植物繊維
バージニア大学は2024年7月31日、同大学の工学・応用科学部の研究チームが、3Dプリント用のコンクリートに植物繊維由来のセルロースナノファイバー(CNF)を加えることにより、3Dプリント技術を向上させられることを実証したと発表した。
木材パルプから作るCNFは再生可能で環境負荷が低い一方、軽量でありながら強度が高いという特性を持ち、サステナブルな先端素材として注目されている。研究チームによると、3Dプリントされた複合材料にCNFがどのような影響を及ぼすかについては、これまではっきりとわかっていなかった。
同チームはCNFの添加量を変えながら実験を繰り返し、少なくとも0.3%のCNFを加えることで3Dプリント材料の流動性が大きく改善した。硬化したサンプルに関しても材料の結合性および構造健全性の向上が確認できた。
チームを率いたOsman Ozbulut教授は「3Dプリント材料へのCNFの活用は、より弾力性を持ち、環境に優しい施工を建設現場にもたらすだろう」と強調した。