電子機器の廃材を使って製作した、Formula Eの電動レーシングカー「Recover-E」

電気自動車レース「Formula E」のチームである英Envision Racingは2023年7月28日、電子廃棄物で組み立てたレーシングカー「Recover-E」を発表した。同車はFormula EのGen3シャシーを持つ実寸の車両で、実際に運転もできる。

電子廃棄物の年間排出量は、2030年に7500万トンに増加する見込みで、なかでもイギリスの排出量は2022年時点で世界2位だ。同チームは、この問題に対処するプロジェクトを立ち上げるため、イギリスのアーティスト兼デザイナーのLiam Hopkins氏を起用した。

Recover-Eの製作に使用した廃棄物は、イギリスのテクノロジー企業Music Magpieと学校の子どもたちから提供された。これらはiPhone、充電器、ノートPC、バッテリーなどの廃材で、例えばフロントウイングには、多数のiPhoneが貼り付けられている。

Hopkins氏は発言のなかで、今日の電子機器はリサイクルされることなく廃棄・交換せざるを得ず、我々は電子廃棄物の排出という危機に直面していると説明した。そしてこのプロジェクトで電子廃棄物の問題を提起し、循環型経済の可能性を示したいとの趣旨を述べた。

同チームは、気候変動に対処する「Race Against Climate Change」プログラムを推進し、ファンをはじめとした様々な人々と関わっている。Recover-Eの発表と並行して、子どもや若者を対象としたイベント、「Recover E Waste to Race」コンテストを実施した。

関連情報

Envision Racing previews world’s first Formula E car made entirely from electronic waste on eve of London E-Prix – Envision Racing

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