- 2024-11-5
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- Aurora Flight Sciences, Boeing, DARPA(国防高等研究計画局), Gibbs & Cox, Liberty Lifter, YouTube, クリティカルデザインレビュー, コンセプト動画, 地面効果, 水上飛行艇, 滑走路
航空機製造大手Boeingの子会社Aurora Flight Sciencesは2024年9月24日、水上飛行艇「Liberty Lifter」の新しいコンセプト動画をYouTubeで公開した。地面効果による飛行で効率を最大化し、滑走路や港湾を必要とせずに、高速で重量物を輸送するコンセプトが紹介されている。
Liberty Lifterは、DARPA(国防高等研究計画局)のプログラムで、迅速な物流ミッションを変革し、海上からの捜索救助や災害対応を可能にするものだ。同社はフェーズ1の一環として、最大22.7トンの貨物を運べる翼幅65mの実証機を設計した。地面効果により無給油での航続距離が延長され、通常の飛行では最高3050mの高度で飛べる。
今回のプロジェクトで同社は、Leidosの子会社である大手造船会社Gibbs & Coxと提携した。チームは、波浪階級(Sea State)4(波高1.25〜2.5m)まで離着陸可能で、波浪階級5(波高2.5〜4m)まで地面効果による運航ができる飛行艇の開発を目指している。造船業界の低コスト製造技術を採用して手頃な価格も実証する。
プログラムの次の段階であるフェーズ2では、クリティカルデザインレビューに至るまで開発が継続される。2026年に開始予定のフェーズ3では、実証機の製造と2028年からの飛行試験が計画されている。
関連情報
Liberty Lifter: Transforming Fast Logistics at Sea – Aurora Flight Sciences