UH-60M Black Hawkに無人飛行機能を搭載 米Sikorskyが自律飛行システムMATRIXを提供

Photo courtesy Sikorsky, a Lockheed Martin company.

米Lockheed Martin傘下のヘリコプター製造会社であるSikorskyは2024年10月14日、フライ・バイ・ワイヤシステムを導入した米陸軍の実験用ヘリコプター「UH-60M Black Hawk」に同社の自律飛行システム「MATRIX」を搭載するため、米国防高等研究計画局(DARPA)から600万ドル(約9億3000万円)の資金提供を受けることを発表した。

このヘリコプターは「MX」と命名され、米陸軍の戦闘能力開発コマンド(DEVCOM)が単独パイロットによる操縦から完全無人飛行まで、幅広い自律飛行能力を試験/検証する。

MATRIXはDARPAのALIAS(航空機内作業自動化システム)プログラムの中核をなしており、SikorskyはMATRIXのMX機への統合を2025年に予定している。DEVCOMはMATRIXを搭載したMX機に関し、各種センサーが戦闘の際の脅威、障害物、地形を認識し回避できるか等、その能力の検証を行う。

Sikorskyの副社長Rich Benton氏は「自律飛行機能を備えた航空機はパイロットの負担を減らすとともに、飛行の安全性を飛躍的に高め、昼夜を問わず、どんな気象条件下でも複雑なミッションを遂行するための柔軟性をもたらすだろう」と強調した。

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