- 2024-11-20
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- AI(人工知能), FLOPS, HPCG(High Performance Conjugate Gradient), HPL-AI, HPL-MxP, TOP500, スーパーコンピュータ, ディープラーニング(深層学習), ベンチマーク, ランキング, 富士通, 富岳, 理化学研究所
理化学研究所と富士通は2024年11月19日、スーパーコンピューター「富岳」が、世界のスーパーコンピューターの性能ランキングにて10期連続の世界第1位を取得したと発表した。富岳は両者が共同開発したもので、2021年3月に共用を開始している。
今回富岳が世界第1位を取得したランキングは、「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」と呼ばれるもので、産業利用などで実際に用いられる共役勾配法の処理速度を競う、国際的なランキングだ。
共役勾配法は、疎な係数行列から構成される連立一次方程式を解く計算手法の一つで、連立一次方程式を解くにあたり、反復計算を行うことで正しい解に収束させていく「反復法」の一種に数えられる。
HPCGでの測定には、富岳の432筐体(15万8976ノード)を使用し、ベンチマークスコアが16.00PFLOPSに達した。なお、2024年11月時点では、米国の「Frontier」がランキング第2位となっている。Frontierのスコアは14.05PFLOPSとなった。
また、同様に行列計算による連立一次方程式の解法プログラムを処理する際の実行性能を競う「TOP500」では、世界第6位にランクインした。同じく432筐体を用いており、ランキングの指標となるLINPACK性能が442.01PFLOPSに達している。実行効率は82.3%となった。
TOP500での世界第1位は、米国の「El Capitan」が獲得している。測定結果は1742PFLOPSとなった。
加えて、主にAI(人工知能)のディープラーニングで用いられる単精度や半精度演算処理に関する性能ベンチマーク「HPL-MxP」(旧称「HPL-AI」)では、世界第4位にランクインした。432筐体を使用し、ベンチマークスコアが2.0EFLOPSに達している。
HPL-MxPでは、米国の「Aurora」が世界第1位となった。測定結果は11.6EFLOPSとなっている。