- 2024-12-19
- 機械系, 製品ニュース
- CM-3700A, CM-3700A Plus, SCE, SCI, SpectraMagic NX2, WAA, コニカミノルタ, 分光測色計, 電子ビューファインダー
コニカミノルタは2024年12月18日、分光測色計「CM-3700A Plus」の発売を発表した。物体色測定の基準器「CM-3700A」の後継機種で、高精度、高信頼性を追求した分光測色計の最上位機種となる。
CM-3700A Plusは、大きさが約307×271×600mmで、質量は約20kgとなっている。従来機種に比べ、高い精度で測定することが難しい黒の繰返し性を大幅に向上している。機器ごとの測定値の個体差(器差)がΔE*ab 0.08以下と非常に小さく、サプライチェーンにおける複数台、多拠点での使用でも力を発揮する。
データは、CM-3700Aと互換性があり、それまでに蓄積された測定データを継続して使用できる。さらに、温度変化や経年変化に強い耐久性を有し、ステンレス製のポリクロユニットハウジングを採用している。
また、電子ビューファインダーを搭載しており、容易にPC画面から測定物の位置合わせができることに加え、測定データと併せて画像を保存し、測定位置を画像で確認できる。さらに、測定物の出し入れがしやすい広い透過試料室やアクセサリー収納を搭載する。
SCIとSCEを同時に測定できるため、従来機種に比べ、測定時間が約半分となっている。環境温湿度計とサンプル温度計も搭載し、色測定と同時に測定環境の温湿度やサンプル表面温度を確認/記録できる。
CM-3700Aは日本国内で製造されている。また、使用時の衝撃や、周囲の環境温度などの外部要因で生じうる分光器の波長ずれを補正する機能「WAA(Wavelength Analysis & Adjustment)」を搭載している。定期校正(メンテナンス)と組み合わせ、精度を維持しながら安心して使用できる。
色彩管理ソフトウェア「SpectraMagic NX」との使用により、様々な色彩インデックスやグラフを使用した色彩管理やデータ分類、取引先と色彩値を使ったコミュニケーションに対応する。Ver1.4以降のプレミアムライセンスは、新機能の日常点検アプリケーションを使用して機器の状態を把握できる。