- 2023-11-2
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- Dynamic Stabilisation Technology(DST), FBR, Hadrian X, Wall as a Service, シャトル式ブロック配送システム, 伸縮式ブームアーム, 建設ソリューション, 産業用ロボット
産業用ロボットを開発する豪FBRは、2023年9月5日、同社のシャトル式ブロック配送システム「Hadrian X」の次世代機が屋外でのテストを開始したと発表した。導入のねらいは、同社が「Wall as a Service」と呼ぶ建設ソリューションにおける効率と精度の向上だ。
次世代版のHadrian Xは、最大寸法600×400×300mm、重量45kgまでの大型のブロックを自動で敷設する。Hadrian Xを搭載した車両が敷地脇の道路に停車し、最大長32mの伸縮式ブームアームを使って、3階までの壁を建設するかたちだ。
作業ペースは、1時間に最大500個のブロック(面積では約120m2)を敷設する。1日の作業で、標準的な二重レンガの家の外壁と内壁を完成させる。
他の特徴は、アームと敷設ヘッドの位置をリアルタイムに調整する技術「Dynamic Stabilisation Technology(DST)」がある。DSTは、風、振動、温度など、作業環境の変化のなかでの精密なブロック設置を支援する。
FBRは、製品の出荷先として、アメリカの優先度を上げる計画だ。今後、動作試験と最適化が完了次第、デモ作業用のHadrian Xを、アメリカに向けて出荷することになる。