有機ELを扱える企業・求人は?

有機EL(OEL:Organic Electro-Luminescence)とは?

有機ELとは、有機化合物に電圧を加えることで発光する現象のことだ。液晶ディスプレイやLED照明に替わる、次世代のディスプレイ・照明技術として注目されている。

有機ELの基板は、現在は主にガラスが使われているが、これをプラスチックフィルムなど柔軟な素材に変えることで、フレキシブルな活用や印刷が可能になるなど可能性が広がっている。また、有機EL照明は、現在普及が進んでいるLED照明と異なり、面発光であること、形状・発熱の制約がないなどの特徴があり、多くのメーカーが開発・生産に取り組んでいる。

一方で、有機ELは、液晶と比較して解像度や製品寿命、安定性などにおいて依然およばない面がある。また、フレキシブルであるがゆえに劣化が激しくなる部分をどう強化するかや、基板封止技術とコストの兼ね合いなど課題も多い。

有機ELを取り扱う企業は?

現在、スマートフォン向けなどの小型有機ELディスプレイは、サムスン製がほぼ市場を独占している。テレビ向けの大型有機ELパネルは唯一量産化に成功していたLGエレクトロニクスに続き、中国メーカーでも量産化が始まった。国内メーカーでは、ソニー、パナソニックの有機ELディスプレイ事業を統合したJOLED(ジェイオーレッド:現在はジャパンディスプレイの連結子会社)が、ノートPCやタブレット向け製品の量産化を目指している。

有機EL照明は、コニカミノルタ、カネカ、三菱化学、ルミオテックなどが製品を提供している。面発光でフレキシブルというデザイン性の高さを生かし、今後有機EL照明の市場規模は着実に拡大すると見られる。

有機ELに携われる求人は?

機械設計関連の求人が多く、産業工作機械や半導体製造装置、搬送設備などの設計経験者や、開発案件にリーダーとして関わってきた人材が求められている。

また、プリンテッドエレクトロ二クス事業を展開する企業で、印刷プロセス要素の技術開発者を求める動きもある。

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る