二次電池を扱える企業・求人は?

二次電池(rechargeable battery)とは?

二次電池とは、充電することで繰り返し使用可能な電池のことを指す。対して、再充電の効かない使い切りタイプの電池を一次電池という。

大別して、モバイルバッテリーやハイブリッド車(HV車)/電気自動車(EV車)の車載用バッテリーなどに用いられるリチウムイオン電池、ニカド乾電池などのアルカリ蓄電池、ガソリン自動車やフォークリフトなどのバッテリーに用いられる鉛蓄電池の3種類がある。

一次電池と二次電池では、内部構造として電極に用いられる物質が異なる。

例えば一次電池(アルカリ電池)では陽極に二酸化マンガン、陰極に亜鉛を用いるのに対し、ニカド電池ではそれぞれ水酸化ニッケルと水酸化カドミウムを用いる。これらの物質では放電時と逆方向の酸化還元反応が行えるため、再充電が可能となる。

二次電池を取り扱う企業は?

HV車やEV車、プラグインハイブリッド車(PHEV)といった次世代自動車の需要増に伴い、車載用リチウムイオン電池の需要が増加傾向にある。

これを受けて、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、2008年に策定した「二次電池技術開発ロードマップ」を改訂。2010年に民生用などを対象に加えることが追記されたが、2013年にはさらに車載電池、電池材料なども対象とすることが加えられた。

車載用リチウムイオン電池のシェアとしては、EV車大手テスラモーターズの「モデル3」や「モデルS」など、主要モデルに採用されたパナソニックが多数のシェアを占める。

加えて、国の支援政策に後押しされた中国企業も上位に名を連ねている。中国では、大容量のリチウムイオン電池(100~300kWh)を搭載するEVバスの導入が推進されており、2015年の全世界におけるEVシェアでは33%と世界最多になった。

二次電池に携われる求人は?

電池の設計、研究開発職(プロセスや工法開発、電池セル部分、電極材料、電解液など各部品、材料などの設計開発)がある。

上述の需要傾向から、現在はリチウムイオン二次電池全般の求人割合が多い。また、中には電池の性能試験や実験評価といった求人もある。

電気工学知識に加え、電池/電池材料などの開発経験者は歓迎される傾向にあるようだ。

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