太陽誘電、世界初となる静電容量1000μFの積層セラミックコンデンサを量産開始

太陽誘電は2018年5月8日、4532サイズ(4.5×3.2×3.2mm)で静電容量1000μFの積層セラミックコンデンサ(MLCC)「PMK432 BJ108MU-TE」の量産を開始すると発表した。MLCCで静電容量1000μFを達成したのは世界初だという。

同社は2015年に、4532サイズのMLCCにおいて世界で初めて470μFを記録。大容量化で培ってきた材料技術やシート薄層化技術、積層技術などの要素技術をそこからさらに発展させて、PMK432 BJ108MU-TEで1000μFを達成した。

PMK432 BJ108MU-TEは従来よりも容量帯が1ケタ増える。併用する電解コンデンサをMLCCへ置き換えしやすくり、MLCCだけの設計が実現可能になる。MLCCは電解コンデンサより小型のため、実装面積の削減につながると期待される。

想定されている主な用途は、ICT関連機器の電源平滑やエナジーハーベスティング機器のバックアップなど。同社は5月から群馬県佐波郡にある玉村工場で、月産10万個体制で量産する計画だ。

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