ソニー、遠距離から近距離まで高精度測距可能な裏面照射型ToF方式距離画像センサーを商品化

ソニーは2017年12月19日、遠距離から近距離まで高精度で測距できる、裏面照射型Time of Flight方式距離画像センサーを商品化したと発表した。

同社によると、ロボットやドローン、VR、ARなどの領域では、ジェスチャー認識や物体認識、また障害物検知のために、小型で正確な距離画像の取得ができるセンサーが求められているという。

今回商品化したのは、測距性能の向上と小型化を図った2分の1型でVGA解像度を持つ裏面照射型Time of Flight(ToF)方式距離画像センサーだ。同センサーは、反射光信号の読み出し精度を上げるための画素技術と、裏面照射型CMOSイメージセンサーの画素技術を融合することで、集光効率の向上と測距のための高速処理を同時に実現した。

従来ToF方式での測距が困難だった10m前後の遠距離では、感度を高めるモードを採用して高い検出率を実現。30cmから1m前後の近距離では、VGAの解像度で高精度な距離画像を取得できる。

さらに、距離画像をフレーム単位で取得するため、レーザースキャンで測距する方式に比べて高いフレームレートでの撮影が可能であったり、対象物が動いている場合でも距離画像の歪みを抑えることができるなどの特徴を持つ。

2018年4月からのサンプル出荷、同年11月からの量産出荷の予定でサンプル価格は3000円(税別)だ。

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