AIを使わずに、写真をアニメ映画風に加工するカメラアプリ「Cinemin」

ソフトウェアベンダーの米Tinrocketは2023年8月28日、AI(人工知能)を使用せずに、アニメーション写真や動画を撮影するiOS版カメラアプリ「Cinemin」を発表した。

一般に、生成AIの画像は、オンライン上のデータから学習するが、著作権者であるアーティストから許可が得られない場合が多いという。同社は、「アートコミュニティを尊重する」という考え方に沿って、独自のアプローチを採っている。

Cineminは、無許可で作品を使用することなく、伝統的なアニメーションアートや映画から着想を得て、アーティストのように「見る」ようにプログラムされている。その出力を微調整して、視覚的な信憑性を持たせている。

Cineminの機能は、ビデオや写真のリアルタイムキャプチャ、メディアのインポート/エクスポート、様々なスタイルオプション、エディタ、フルスクリーンモードなど、カメラアプリに求められる機能を備える。

また、オンラインで利用するアプリが多いなか、Cineminはすべての処理がデバイス上で完結するため、ユーザーデータが収集される心配もない。

無料ダウンロードできる同アプリは、ほとんどの機能がアンロックされている。プレミアム版の価格設定は、月額0.99ドル(約150円)または年額5.99ドル(約900円)だ。他に、1回限り9.99ドル(約1500円)のアプリ内課金も用意される。

プレミアム版では、フィルタリングされていないコンテンツの保存、3K/4Kの解像度による書き出し、フォトライブラリからの映像データの取り込み、ライブアニメーションカメラなどが追加される。

関連情報

Cinemin: Animate Your Shots on the App Store

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