太陽光から合成燃料を製造、独Synhelionが世界初のプラント建設

独Synhelionは2024年6月20日、太陽熱を利用して合成燃料を製造する世界初のプラント「DAWN」を、ドイツ国内に建設したと発表した。高さ20mのソーラータワーと反射鏡を敷き詰めたミラーフィールドで構成する一連の装置により、年間数千リットルの燃料を製造する。

ソーラータワーには太陽光を熱に変換するレシーバーや熱化学反応器、熱エネルギー貯蔵装置があり、昼夜を通して効率的な燃料製造を可能にしている。

DAWNは、2024年のうちに合成燃料の原油の製造を開始する。この製造された原油は輸送しやすく、一般的な製油所で精製できる。太陽熱由来の合成燃料は、航空用の灯油や、陸上または海上移動用のガソリンや軽油へと派生していく。

これらの合成燃料は化石燃料と代替可能で、既存の燃料インフラにも適合する。Synhelionは2025年、スペインで最初の商用プラントの建設を開始し、年間約1000トンの燃料製造を計画している。その後、プラントを大型化して製造能力を向上させ、10年以内に年間約100万トンの製造を目指す。

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Synhelion inaugurates DAWN – the world’s first industrial plant for the production of solar fuels

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