小型航空エンジンの水素100%燃料による運転試験に成功 川崎重工

川崎重工は2024年10月17日、小型航空エンジンの水素100%燃料による運転試験に成功したことを発表した。水素のみを燃料とした着火から回転上昇、定常運転、回転降下、停止までの一連の運転動作で、安定したエンジン運転ができることを確認した。

今回の運転試験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/次世代航空機の開発プロジェクト」として採択された「水素航空機向けコア技術開発」において実施したものだ。

水素燃焼運転試験は、従来燃料用の同社製小型航空エンジンに、新たに同社が開発した水素用燃焼器などを搭載し、秋田県の宇宙航空研究開発機構(JAXA)・能代ロケット実験場で実施した。今回の試験は、2021年より実施している3つの開発項目のうち「水素航空機向けエンジン燃焼器・システム技術開発」の一つとなる。

同社は、残る2つの開発項目である「液化水素燃料貯蔵タンク開発」と「水素航空機機体構造検討」についても、今回の成果と合わせて水素航空機の機体、エンジン関連のコア技術開発を推進していくとしている。

コア技術の開発期間は2021年から10年間とし、それらを統合したシステムとしての成立性と性能を評価するために、2030年に地上での実証試験を計画している。

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航空機用小型水素エンジンの運転試験に成功 | プレスリリース | 川崎重工業株式会社

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