排ガス削減と燃費向上を目指す、小型ディーゼルエンジン用燃料噴射システム「CR350」

エンジンの燃料システムを製造する米PHINIAは2024年9月12日、オフハイウェイ(不整地)用の小型ディーゼルエンジンに向けた、電子制御低圧コモンレール噴射システム「CR350」を、エンジンを製造する米Kohler Enginesと共同で発表した。

CR350は、機能群を統合したコンパクトな設計の電子制御システムで、整地での用途に特有の排出規制要件を満たしている。また、燃費向上と年々厳格化する排出ガス基準への準拠に向けた大きな一歩だと、PHINIAはアピールしている。

同システムは、最大350バールの燃料圧力で動作するコモンレールシステムで、フォークリフトや発電機、トラクターやベルトローダーなどの整地での用途に適している。

開発期間は14カ月という短いなか、高度な電子制御ユニットを組み込むことで、燃料供給を最適化して、排出ガスを削減した。また、燃料効率を最大7%向上させつつ、排出ガス規制としてEUのStage V、アメリカのEPA Tier 4、中国のStage 4規制にも準拠した。

同社のCTOであるTodd Anderson氏は、電気エンジンは有力な排出ガス削減手段だと認めつつも、万能ではないと説明している。CR350は、運用継続性と持続可能性のギャップを埋めるべく、費用対効果を維持しつつ排出ガス削減を促進する製品だと述べた。

関連情報

PHINIA launches first-to-market technology designed to reduce emissions and enhance fuel efficiency for Kohler small off-highway diesel engines

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