- 2024-8-8
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- 44.01, スタートアップ, タラル・ハサン, 二酸化炭素, 商業化, 国際展開, 技術開発, 炭酸塩, 苦鉄質鉱物, 資金調達, 鉱物化事業
オマーンに拠点を置くスタートアップ企業「44.01」は2024年7月15日、3700万ドル(約54億円)の資金調達が完了し、二酸化炭素(CO2)の鉱物化事業の技術開発、商業化、国際展開が可能になったと発表した。CO2の分子量が社名の由来である44.01は、CO2を地中に圧入して鉱物化する技術を開発している。
44.01のCO2鉱物化プロセスは、まずCO2を水に溶かす。CO2溶解液は酸性となり、地中深くに圧入すると岩石の陽イオンとCO2が反応して、炭酸塩あるいは炭酸塩岩を形成し鉱物化する。このときに利用する水は、海水や処理廃水などの人間が利用しない水源を用い、鉱物化の助けとなる苦鉄質鉱物などの岩石はすべての大陸の地表に存在する。
CO2溶解液は、飲料水などに活用される地下水源よりもはるかに深い地下に注入される。溶解液は地下水よりも比重が重く、地表に向かって上昇することはできない。地下では圧力と温度が高く、溶解液のCO2濃度が高いため非常に速く反応し、鉱物化したCO2が大気中に再び表出することはない。
44.01の創設者でありCEOのTalal Hasan氏は「地球の気候変動を抑え、さらには回復させていくために、CO2の鉱物化が重要な役割を果たすだろう」と強調した。
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