AIパイロット「Hivemind」、複数の無人機Kratos MQM-178 Firejetの操縦テストに成功

航空宇宙および防衛技術企業の米Shield AIは2024年8月21日、複数の無人機を同時に操縦するテストに成功したと発表した。デモ飛行では、AIパイロット「Hivemind」が2機の無人機「Kratos MQM-178 Firejet」を操縦し、将来の無人機の能力を示す機会となった。

2機のFirejetには、Hivemindの自律エージェントを搭載することで、複数機が協調して飛行できるようにした。飛行に必要な演算処理はすべて各機体上で完結する構成で、飛行中のエージェント間通信がシームレスに統合されている。

今回のデモ飛行は、実施目的や予算上の制約などから2機のFirejetで実施した。ただし、Hivemindのアルゴリズムには操縦できる機体数の制限がなく、理論的には多数の機体を操縦できる。同社は、4、8、16、32機の編隊構成にも対応できると説明している。

今回のデモ飛行は、2024年初めに完了した複数のFirejetを操縦するテストを踏まえて実施された。2024年6月にはLive Virtual Constructive(LVC)が完成し、実世界の飛行情報を扱うライブプラットフォームと仮想的な操縦環境の間で、相互連携ができるようになった。

同社の社長で共同創業者でもあるBrandon Tseng氏は、今後10年間でAIパイロットがすべての無人機、無人システムを指揮および操縦するようになると述べた。

関連情報

Shield AI Achieves Groundbreaking Collaborative Multi-Jet Aircraft Autonomy in Kratos MQM-178 Firejet Flight Test Event – Shield AI

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る