- 2024-9-25
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- AIパイロット, Brandon Tseng, Hivemind, Kratos MQM-178 Firejet, Live Virtual Constructive(LVC), Shield AI, ライブプラットフォーム, 無人機, 自律エージェント
航空宇宙および防衛技術企業の米Shield AIは2024年8月21日、複数の無人機を同時に操縦するテストに成功したと発表した。デモ飛行では、AIパイロット「Hivemind」が2機の無人機「Kratos MQM-178 Firejet」を操縦し、将来の無人機の能力を示す機会となった。
2機のFirejetには、Hivemindの自律エージェントを搭載することで、複数機が協調して飛行できるようにした。飛行に必要な演算処理はすべて各機体上で完結する構成で、飛行中のエージェント間通信がシームレスに統合されている。
今回のデモ飛行は、実施目的や予算上の制約などから2機のFirejetで実施した。ただし、Hivemindのアルゴリズムには操縦できる機体数の制限がなく、理論的には多数の機体を操縦できる。同社は、4、8、16、32機の編隊構成にも対応できると説明している。
今回のデモ飛行は、2024年初めに完了した複数のFirejetを操縦するテストを踏まえて実施された。2024年6月にはLive Virtual Constructive(LVC)が完成し、実世界の飛行情報を扱うライブプラットフォームと仮想的な操縦環境の間で、相互連携ができるようになった。
同社の社長で共同創業者でもあるBrandon Tseng氏は、今後10年間でAIパイロットがすべての無人機、無人システムを指揮および操縦するようになると述べた。