光コムレーザー技術を用いた、非接触式の完全同期型多点振動計を開発 OptoComb

OptoCombは2024年10月1日、光コムレーザー技術を用いた非接触式完全同期型多点振動計「OptoComb MPV」を開発したと発表した。同日より受注を開始する。

同製品では、大型ワークや回転体に対して多点、完全同期での振動測定が可能。これらは既存の振動測定ソリューションでは難しかった。

光コムレーザーにより、μm精度での長距離測定が可能。これにより、振動する測定対象の変位を捕捉する。それを多点で完全同期し、測定面全体の振動や変位を測定する。

測定例

非接触式のため、振動が生じる発電機、電動機にも使用できる。また、共振点解析や異常振動解析、周波数解析、モード解析などのAI(人工知能)を用いたビッグデータ解析などにも対応可能となる。

一括照射ヘッドタイプと自由レイアウトタイプの2種をラインアップに揃え、用途に応じて選択できる。

波長が1550nm帯、光出力が約10mW、測定領域が直径100mm(高感度ヘッド)または直径240mm(広範囲照射ヘッド)。測定チャンネル数が52チャンネル、振動速度が最大77.5mm/秒(オプション拡張可)、測定計測深度が±5mm(高感度ヘッド)となっている。

旋盤やマシニング、フライスといった加工機での回転体の測定、車両のボディやドア、橋梁、高速道路などの振動解析、発電機や電動機などの大型振動体やホイール、ディスクブレーキなどの回転体平面の振動計測、船舶スクリューシャフトやヘリコプターローラーなどの大型、長尺物回転体の振動解析などに適する。

用途例

関連情報

非接触式完全同期型多点振動計「OptoComb MPV」を受注開始

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