- 2024-10-18
- 機械系, 製品ニュース
- 2.5L水平対向エンジン, SUBARU, クロストレック, シリーズ・パラレル方式, シンメトリカルAWD, ストロングハイブリッド, トランスアクスル, ハイブリッドシステム, 機械式AWD
SUBARUは2024年10月17日、エンジンとモーターを動力源とするハイブリッドシステム「ストロングハイブリッド」を発表した。日本市場に向けて2024年12月に、ストロングハイブリッドを初採用した「クロストレック」の発表を予定している。
今回発表したストロングハイブリッドは、同社が新たに開発した次世代のハイブリッドシステムで、状況に応じて動力源であるエンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズ・パラレル方式を採用している。
同社独自のシンメトリカルAWDの基本レイアウトを継承しながら、新たに開発したストロングハイブリッド専用の2.5L水平対向エンジンを搭載。また、高電圧バッテリーから供給される電力のコントロールをパワーコントロールユニットへ統合しており、車両の電費性能の向上に寄与している。
新たに開発したストロングハイブリッド専用のトランスアクスルも搭載する。駆動用と発電用の2つの高出力モーター、フロントデファレンシャルギア、電子制御カップリングをワンパッケージにしている。最高出力88kWを発生する駆動用モーターにより、モーター駆動を幅広い走行シーンでメインとし、モーターが苦手な領域をエンジン駆動がカバーする。
前後輪をプロペラシャフトでつなぐ機械式AWDを踏襲しており、優れた走行安定性をあらゆる路面で発揮する。また、高密度、軽量、長寿命なリチウムイオン大容量高電圧バッテリーを駆動用として新たに開発し、マイルドハイブリッド搭載モデルと同様に荷室フロア下に格納している。
燃料タンク容量は、大型の駆動用バッテリーを搭載しながら63Lに拡大しており、燃費性能を従来のマイルドハイブリッド搭載のAWDモデルに比べて約20%向上しつつ、航続可能距離を大幅に伸長している。歴代同社最長となるワンタンク1000kmを超える航続距離を達成した。また、EVドライブモードの採用を含めEV走行領域を拡大し、走行時の静粛性も向上している。